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……暗い。
はっきりと意識を取り戻した時は、どうやら真夜中のようだ。
まわりは遠くの方からの微かな音だけで、深夜独特の冷気と静寂に囲まれているのを感覚で受け止めた。
眼をあけることは、出来なかった。
左右の瞼の上には、眼帯らしきものが隙間なく貼り付けてある。
眼をあけて物を見ることは叶わないが、光の度合いは認識出来た。
そして、まわりの様子を探っているうちに、徐々に自分の身体の感覚も起きてくる。
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