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相手の出方が気になるが、もうここまで来たら運に任せて突き進むしかないだろう
相手に向かって拳を上げた訳で、もう下ろすなんて中途半端な事は許されない
「ハーッ」
父親が溜息をついた
今まで強気だったのにどうしたのだろう?
「君は和士三銀行の藤井部長とは親戚なのかい?」
父親が急に話を変えてきた
和士三銀行は大手の都市銀行で、姉の夫の悠希さんが法人営業部で働いている
でも部長ではない
ーーーあっ、そういえば悠希さんのお父さんも同じ銀行だとお姉ちゃんが言ってたっけ
たぶん、その事を指しているのだろう
「そうです。姉の義父ですが、何か?」
「今回の怪我の件は、お姉さんに話たかね?」
突然、何でそんな話になるんだろう?
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