22 我儘

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例え、将来性が期待できない病院だったとしても、谷口先生は結婚を望んでいるはず。 「結婚相手って誰?俺の知ってる子?」 俺は首を横に振り 『高校の後輩。4コ下』 「女は若い子がいいよねー」 なんて話していたら、呼び出しがかかり話はそこで終わった この日は当直。夜中、真理が病院に突撃してくるかと思って身構えていたが、予想を裏切り来なかった。きっと、別の男の物色に走り回っているのだろう。 夜中に電話がかかってきたようだが、ちょうど交通事故の救急が来ていたので出れなかったし、折り返しかけることもしなかった。 でも、美波には電話をかけ束の間の幸せを感じた。
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