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お昼ご飯
『今日お弁当小さいの~』
といいながら彼女はそこそこ大きいお弁当を取り出す。
SNSによれば、ダイエットを始めるそうだ。
きっと無理だろう。お弁当の中身は野菜がまるでなく、お肉の塊のようなものだったからだ。
1組では、お昼ご飯は1人で食べることが普通になっている。
音楽を聴きながら食べるものもいれば、話しながら食べるものもいる。
雪と智遥と侑季と流李は音楽を聴きながら話していた。
もちろん、それぞれ1人ずつ聴いている音楽は違う。
彼女は普段2組に食べに行ったりしていて、教室にいるのが珍しいくらいだ。
まぁ2組の男女に嫌われているらしいが。
彼女を嫌う理由はとても良くわかる。
話の輪にすぐにはいってくるというのは例え小学生でもイラッとする行動だと思う。
彼女はそれを知らないのだ。人をイライラさせていることもわかっていない。
男子の気持ちになって雪は考えてみる。
あいつに話しかけられたら、たしかに嫌な気持ちになる。
それならほかの1組の女子に話しかけてもらいたい、そう思っているはずだと確信した。
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