不愉快

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不愉快

バスケットボールの音が響く体育館で、雪と智遥は怪訝そうな顔をして彼女を見つめていた。 『あいつ、めっちゃ臭いんやけど。鼻よすぎなんかなぁ』 と智遥が雪にぼそっと、呟く。 いや、私も臭う、と雪も同意するように返事を返した。 これはもう、1組の間では有名なことだった。 彼女の体臭なのかなんなのかわからない臭いがとりあえず鼻につんとくるような感じなのだ。
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