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『じゃあ、試合始めるね~』
と、独特な話し方で声を掛けたのは体育の先生である、渡辺だった。
1組は女子が少ないので、2組と合同でやっている。
まぁ、2組も女子が3人という変な構成だが。
雪と智遥は同じチームである。
そこで、彼女と2組の1人が余った。
雪たちはすぐにその一人の女子をチームに入れた。
それが、その日の間違いだった。
彼女と敵チームだということは、攻撃や守備の時に彼女に接近してリバウンドを取ったり、カットしなければならないので、臭いに敏感である雪と智遥には苦痛だった。
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