左から三番目の壺

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「あなたは、ご自分の過去世をご覧になって、 何か気付いた事がお有りなのですね。」 「…結局、人をどうにかしても、 自分が変わらなきゃ、ずっと同じ事を繰り返してしまうんですよね。 あの人がいるから私は不幸だ… そんな考え方をしてる限りは幸せにはなれないのかもしれませんね… 姫様のように、いつか本当に相手を消そうとしなくても、 相手に嫉妬の念を送ってる限りは、 自分には拒絶の念が返ってくるのかもしれない。 姫様は死ぬまでそれに気付けなかったのでしょう? だから、私は今世でも同じ事を繰り返してるんですね。」 「あなたが今見た事は、今のあなたがそれに気付くために必要だったからです。 あなたの魂が、私を…この店を呼んだのです。 同じ生き方を繰り返さないために。 あなたの業を今世で終わらせるために。 今までの生き方は、あなたの魂の望む生き方ではなかったのです。 魂が本来の生き方を望んだ…あなたは次のステージに進むべきなのです。 あなたは、ありのままの自分で愛される人です。 誰かのせいで愛されなくなるなんて事はないのです。 誰かの行動で自分の幸せが与えられたり、失われたりすると感じているならば、 それは他力本願で与えてもらうのを待つだけで、 掴み取る幸せではないですね。 他力本願では、与えてもらえないと感じた時に、 余計な嫉妬や恨みの念まで生み出してしまいます。 それでは幸せには程遠いですね。 今回、あなたはそれに気付くために壺を開けました。 あなたが選んだ、あなたに必要な壺でした。」
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