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「え、いや……あの、こ、ここだから、その、自分で貼っても良いかな……」
「えっ……」
与が腰の辺りを指差すと、一瞬固まった彼は、理解したと同時に、白い肌を真っ赤にさせた。
「わわわわわ、し、失礼しました!あの、あの、どうぞ!!」
そして、手にしていた湿布を差し出して、勢いよく頭を下げた。
「ありがとう。」
与はそれを受け取って、自分も赤くなりつつ、並んでいるベッド脇に立つと、カーテンを引く。
ホックを外して、ぺりぺりと、再度貼り直された湿布の透明のビニールを剥がす。
「あの……その……」
カーテンの向こう側から、子犬な彼のおずおずとした声がする。
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