第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「悪狐さん…さっそく歓迎されてるようです」 それと同時に冴え渡るような クールな和風の音楽… 陽明の手元に現れた のは幣(ぬさ)だよく神社の神官が 浄霊の時に振るうあれだ これは防御力アップの祈祷 それを聞いてる俺等に蒼い光が宿った 姐さんが暴れたいようだから 俺は姐さんを召喚する さっき話した元猫娘… 彼女と俺は契約してるから祈祷の 効果は彼女にも現れてる 姐さん 「にゃーっはっはっはー! 尋常に勝負だにゃー!」 姐さんは姿をすべて現し 両手の爪を構えながら腰をリズミカルに 左右に振っている… 悪魔の尻尾もそれに合わせて揺れるし 別の所も揺れてるのは見ないことにする 彼女の前に降りてきたのは 3年前、俺等を仕留めそびれた 四つん這いの口裂け女 あのおんなは奇声をあげて 姐さんに飛びかかる 姐さん 「甘いのにゃ!」 素早く避ける姐さん… 彼女に指示を出してるのは俺だ 頭の中の戦いのイメージを送っている俺は 離れた所でその様子を見ている 姐さんは四つん這い女の背後に 転がって回ると片手で四つん這い女の 背中を引っ掻き 振り向いた四つん這い女の後ろに回ると 猫パンチばりの乱れ引っ掻きをかます… 四つん這い女はその攻撃に 耐えかねて地面に倒れこむ
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