第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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悪狐は懐から取り出した お札を一瞬で繋ぎ合わせ 5連、5連でお札を投げつけた 隙だらけのエレベーターの悪霊に またお札が貼り付くと 10回連続で爆発する イタイ…イタイヨ… 亡霊が嘆き仰向けで背中から倒れる… 陰陽師 悪狐 道義 (アクキツネ ミチタダ) 「悪霊退散!成仏するがいい!″封″!」 エレベーターの亡霊もまた、光に包まれていく 無限地獄からこれで解放されたよ苦しかったんだ… と呟いた亡霊は姿を消した これで…1棟寮の亡霊は残り 水場を伝う女子生徒の霊だけ… 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「あの、水場の亡霊はどこにいるんでしょう…」   とおかめの面をした陽明が辺りを見回す 4階か?ざばーっと水が流れる音がした… 俺は3年前に使っていた自室が気になり そちらに向かって歩きだした 久しぶりの540号室だ 俺は悪狐と陽明を置いてなかに入った… 水の影響か…部屋の中は黒ずんでる 盛り塩もとっくに真っ黒だ… これは本当に俺が使っていた部屋…なのか? あまりにも変わり果ててる 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「やっぱりここにいましたか…影山くん」 おかめの不気味な面をした 陽明が入ってきた
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