第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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その体育館のボス的存在を 昇天させると 体育館の舞台が光に包まれる… 黒明たちの腐った体は消えていき 舞台の檻のような光も消えていた 黒明とその取り巻き…白粉先生 男女の不良の魂が出てきた 黒明 夢魔 (魂) 「あ、ありがとう…これで やっと解放されますわ…! さようなら、光、陽明さん…狐の陰陽師さん…」 彼女は目を閉じると穏やかな顔を しながら成仏していった… 黒明の取り巻き不良男子 (魂) 「そ、その…ありがとーございやした! 影山兄貴!陽明さん!陰陽師さん!」 その魂は深いお辞儀をしながら成仏していく やはり…誰もこの陰陽師が悪狐先生だとは わからないようだと思っていたが… 白粉先生 (魂) 「…影山さん、陽明さん…悪狐先生… ありがとうございました…」 白粉先生は丁寧なお辞儀をすると 成仏していった… 陰陽師 悪狐 道義 (アクキツネ ミチタダ) 「…」 悪狐は黙ったままだったが 消えていく白粉先生に軽くお辞儀をした 俺等はみんなを見送り 体育館の出入り口に向かった… そして…次の喧嘩場所である プールに視線を向けた… 陽明が空中に幣(ぬさ)を 現すとそれを手に舞だした… 彼女は翠の光で俺等を包む
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