第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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姐さん 「にゃにゃ!ご主人様を放すのにゃ!」 姐さんの爪が俺の足元に絡まってる 髪の毛を切り裂き… あの亡霊から俺を引き離した 俺は後ろに宙返りして 取っ組み合う二人と距離をとった… 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「大丈夫ですか?影山くん」 おかめ面を外してる 彼女の口元を読む 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマ ミツル) 「ああ…大丈夫だ…しかし… あの髪の毛…なんとかならないのか…」 俺は悪狐に視線を向ける…悪狐が なにやらプールサイドに筆で梵字を書いていた すると悪狐は何やら読経すると 陰陽師 悪狐 道義 (アクキツネ ミチタダ) 「霊力封じ!」 と呟くとプールサイドの梵字が全て 浮き上がりプールを囲うように 梵字の壁が出来た… 髪の毛はその中に封じられると 姐さんと取っ組み合っていた亡霊の動きが鈍る… 姐さん 「隙ありにゃ!」 瞬時にその亡霊から離れた姐さんは その懐に爪をおみまいする 亡霊の脇腹がざっくり切れた… 亡霊は悲鳴に近い呻き声をあげる 陰陽師 悪狐 道義 (アクキツネ ミチタダ) 「悪霊退散!成仏しろ!″封″!」 すかさず悪狐がお札を投げつけた
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