第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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悪狐は全ての荷物をテント内に運び込み 陽明は人数分の寝袋を 持ち込まれた荷物の中から引っ張り出す ここに充電できるスペースはないので 俺はスマホの電源を落とし 首に提げてたお気に入りのヘッドフォンを外し テント内の隅っこに置いた 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「はい、どうぞ」 俺は陽明から寝袋を受け取った… 悪狐にも寝袋を渡す陽明 そのあと荷物の中から ラップに包まれた塩おにぎりを取り出すと それも俺に渡してきた 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「…お腹すきましたよね♪」 陽明は満面の笑顔だ俺は 渡されたおにぎりを受け取る 悪狐にもおにぎりを渡す彼女… 俺はおにぎりのラップをとると テントの中で遠目に【ダークサイド学園】 を眺める俺等… 明日は…四棟寮か… 3年前の俺等が入れなかった魔境… 四棟寮は【ダークサイド学園】の裏側にある 今日は2棟寮の女亡霊二人と 空中庭園の亡霊…体育館の亡霊… プールサイドの亡霊を倒したんだな… 1日でここまでやってしまったのか それは疲れるはずだ… 俺は塩にぎりを食べながらぼんやりと 学園を眺めていたが…食べ終わり やがて眠くなってきて…俺は二人より先に 自分の寝袋に入って寝た…
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