第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

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第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

  …ん… 俺はゆっくり目を開く 鳥のさえずりが聞こえる… 俺は辺りを見回した… 俺はテントの中のはじっこで寝ていた… 真ん中に陽明…向かいはじには 悪狐が寝ている… あの陰陽師に関してはこちらに背を向けて 寝ているが狐面と烏帽子は外してるようだ… 俺は寝袋から出ると テントから外に出て背伸びをした… さて…今日は四棟寮の亡霊退治か… 俺は外の空気を思いっきり吸い込むと あくびをしながらまた、テント内に戻り スマホの電源を入れ… 紫色のヘッドフォンを首から提げると いつの間にか外れていたフードをかぶりなおす… 俺は他の二人が起きるまで… あぐらをかいて ぼんやりと遠目に見える 【ダークサイド学園】を見つめていた…  巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「むにゃ…おはよう……影山くん…」 ふと隣から声が聞こえてきて そちらに視線を向けると 陽明が寝ぼけ眼で俺を見上げてきた… 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマ ミツル) 「おはよう…陽明…」 俺は寝そべる彼女を 見下ろしながら挨拶した… やがて大きなあくびをすると 彼女は寝袋から出てきた
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