第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

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しばらくして… 悪狐も起きたようだ 俺等に背を向けたままではあるが 起き上がると狐面と烏帽子をつけて 俺等に向き直る… 陰陽師 悪狐 道義 (アクキツネミチタダ) 「…二人とも起きていたか…」 悪狐は喉が乾いたのか荷物の中から 水が入ったペットボトルを引っ張り出し 再び俺等に背を向けると狐面を 側頭部につけて水を飲みだした 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「…悪狐さん、水飲んだら 四棟寮に行きましょう ねっ?影山くん…」 陽明が俺に視線を向ける 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「…………」 俺は少し考え事をしていたせいで 反応が遅れてしまった… 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「…影山くん?」 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「ッ…ああ、すまない…そうだな…」 とりあえず何の話かは 分かっていたので 俺は急いで話を合わせた… 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「影山くん…もしかして不安なんですか?」 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「…よくわかったな… ああ、少しだけ… 3年前には入れなかった魔境だし… 骨がおれそうだなと思っていんだ」 俺は陽明に視線を向ける
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