第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

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巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「なるほど…でも、わかります」 陽明は頷く 悪狐も水を飲み終わったようで 狐面をつけ直すと先にテントから出た 俺も悪狐の後を追ってテントから出る 陽明も俺らの後を追いかけてきた 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「さて…じゃあ、行くか四棟寮に…」 俺らは【ダークサイド学園】に向かった 俺らは3年ぶりにドクダミの細道を進む… しばらく歩いていると… 四棟寮に続く鉄柵の前まで来た… 視線を鉄柵の下に落とすと そこの草だけ赤く染まっていた 俺はフードがずり落ちないよう ヘッドフォンを頭に装着するとスマホを起動し クールな音楽を再生した… 俺は二人に向き直ると 突入していいかどうか確認する… 二人は俺のアイコンタクトに頷いてい答えた 俺も頷くと鉄柵に手をかけて開け放つ 改めて四棟寮に視線を向けると 明らかに血液のような赤い液体で 真っ赤に染まっているが もう…後戻りはできない… 俺らは寮の敷地内に足を踏み入れた すると、四棟寮の割れた窓から 首から流血している不良生徒達が 白目をむいて青白い顔でこちらを睨んでいた…
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