第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

4/24

7人が本棚に入れています
本棚に追加
/67ページ
まるで、俺等にそれ以上近づくな とでも言うように… 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「はわわ…っ」 陽明は亡霊の威圧で後ずさっているが 俺は彼女の手を優しく握った… 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「大丈夫だ…陽明、俺等がいる あんたはさ…ひとりじゃない」 俺は陽明にそう言うと 彼女の手を離して四棟寮の 出入り口に向かう… その扉はかたく閉ざされていた… 扉に手をかけようとしたとき 内側からドン!という音がして 俺は顔をあげる 出入り口の扉の硝子にびっしりと 歪んだ顔が張り付いていた き、気持ち悪いな… 仕方ない…実力行使だ! 俺はその扉からバックで距離をとる 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「姐さん!」 俺は姐さんを召喚した 姐さん 「はいにゃ!」 俺の正面に姐さんが立つ 死霊術師(ネクロマンサー) 影山 光 (カゲヤマミツル) 「…姐さん、この硝子を破壊してくれ」 姐さんは大きく頷くと 硝子の内側にびっしりと広がる 歪んだ顔を硝子ごと砕く それで驚いたのか硝子に広がっていた顔が消えた 俺はその割れた所から手を いれると内側の鍵を開く
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加