第3章【20AN年4月2日(炎曜日)】

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ガチャリと鍵が開いた 俺は腕を引っ込めて 四棟寮の扉を開いた それと同時にもあっとした 生暖かい腐敗臭を感じて 俺は吐き気を覚えたが装備済みの ネックウォーマで鼻と口を覆い 巫女 陽明 聖母 (ヨウメイ マリア) 「やっぱり…酷い臭いです…」 陽明は例の不気味なおかめ面をつけると 俺の後から入ってきた… その次に悪狐が入ってくる… 一階に入ったとたん何かが 俺らの頭上を掠めた すぐに屈んで直撃は免れたが… 俺は頭上をみる…不良男子の亡霊だ 首から出血してるまま 移動してるから血の雨が降った… 俺らは頭上に気を付けながら 姿勢を低くして階段に向かう その時、今度は猛スピードで 床を滑ってくる不良女子が…! 俺らはとっさに横に転がった… あの不良女子は床を赤く濡らしながら滑ってきた…! なるほど…血液に乗って滑ってきたのか… どうりで早かったわけだ… クッ…屈んで進んでもダメか… ここは亡霊の数が多すぎる…! ″きゃははははっ!″ 四棟寮の奥から笑い声? 俺は四棟寮の1階、奥に目をこらす すると1番はじっこの部屋の扉が勢いよく開き 6人の男女の亡霊が両手を前に つきだして迫ってきた
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