第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

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第2章【20AN年4月1日(真月曜日)】

俺等は今…3年ぶりに 【ダークサイド学園】の正門にいる 食料と飲み物はばっちりと持ってきている 大量の清めの塩は陽明と悪狐が作ってくれた 予備の食塩も持ってきているから 清めの塩はいつでも作れる状態だ 俺等をここまで送り届けてくれたのは街人達… みんな【ダークサイド学園】の正門から だいぶ距離をとっていた… 久しぶりに【ダークサイド学園】を見たが… すっかり変わり果てていた… 3年前より亡霊が…死霊が増えてるようだ… 俺はクールな音楽を聞いていたが 死霊達の声を聞こうと 黒と紫のツートンカラーのヘッドホンを首から提げる ″助けて…わたし達を助けて… 成仏したいのに…出来ないの 悪霊達が…成仏させてくれない…″ …もうひとつ声がきこえる ″久しぶりじゃない、光…! 来てくれるとは思ってなかった! 3年前、わたくし達はあなた達を 女子更衣室から逃がした… それからわたくし達の体は 腐っても…奴隷のようにこきつかわれて… わたくし達は捕まった…わたくしの 腐った体はもう見たくない…ぐすん…″ ん…黒明…そう…3年前に俺等を 亡霊の追っ手から逃がしてくれた上級生の女… 俺は黙って首から提げてた ヘッドホンを装着する
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