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帰り道、アミからのメッセージ。
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アジ大好きっ、ぁたし本気だょ?今彼氏とも別れたんだよー!
ねぇ…マコトって呼んでいい?彼女の特権でしょ?
今満月だぁ☆アジが今見上げてくれたら離れていても繋がってる感じするね♪
じゃあアジの初カノとしてこれからも頑張りまぁ~す☆
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ふと月を見上げた。綺麗な満月。俺は今日忘れかけていたあの感情を思い出した。
空を飛ぶ姿
かっこよくて、息を飲むほど綺麗で…
ゴール前で立ち尽くすヨウジの後ろ姿
こっちを振り向いて
「お前も飛ぶ?」
飛びたいよ
でも俺には無理だよ
だから見てるだけでいい
だから見させてくれよ…
…ふざけんなよ。俺には無理。お前にしか無理。
お前は本物だよ
本物の風だよ…
俺は昼に感じたイラつきを思い出し、足下にあった空き缶を思いっきり蹴っ飛ばした。
住宅地に響く空き缶が跳ね返る音
その後すぐに、何もなかったように、住宅地には静けさが広がっていく。
理由なんかどうだっていい。今更ヨウジを思い出すだけでイライラした。
アミにメールを返す。
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じゃあ俺責任とんないとな。
わりぃ。俺自分の名前嫌いだからアジで。
満月見てるよ。でも俺満月嫌い。三日月の方が好き。
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勿論、全部嘘。
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