幼馴染

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朝、目覚ましの音で目が覚めた。 窓のカーテンを開けると隣の家に住む詩織の部屋のカーテンが開いていた。 詩織は幼なじみの大学2年、俺の初体験の女性。 大学入ってから県外で一人暮らしを始めて、今は彼氏と同棲している。だから昨日の夜、実家に帰ってきたみたいだ。 するとしばらくして詩織が部屋に戻ってきた。俺は窓を開け、前のめりになって詩織の窓を叩いた。 「マコトおはよー」 ノックする音に気付いた詩織は部屋の奥から窓までやってきた。グレーのノースリーブに短パンの寝間着の詩織。俺はパンツ一丁。 「お前今日家いるんだ。」 「うん、彼氏が実家戻っちゃったから、あたしも帰ってきちゃった」 「へぇ、まだ学校なんじゃないの?」 「おねぇさんの結婚式なんだって。それよりマコト久しぶりだね。随分とカッコ良くなっちゃって」 詩織は微笑ましそうな顔して頬杖ついている。 「ねぇ、久しぶりにしない?」 詩織が誘惑するような目つきをしてくすりと笑い、俺を誘った。 「おばさんは?」 「それが旅行行っちゃってんのよ。せっかく娘が帰ってきてるっていうのに」 「じゃあ今から行くわ」 そう言って窓に身を乗り出してそのまま詩織の部屋に入ろうとすると詩織は待ってと俺を制止した。 「慌てないで。親、今日帰ってこないんだから、学校行く振りしてウチきなよ」 俺はシャワーを浴びて、洗面台でセットをする。 学校はもうサボり決定。 ウルフが長くなったアッシュが入ったマッドブラウンの髪にワックスをつけ、ちょびっと眉をいじる。 身長は180cmあるから、少し前かがみになりながらのセット。 詩織の部屋に行くだけだなら、セットするのはなんか馬鹿らしく思う。 けど、これが習慣だし、詩織に俺のカッコいいとこを今日はなぜか見せたくなった。 セットが終り、最後にお気に入りの香水を付けて何気ない顔でいつものように家を出て詩織の家へと向かっていった。
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