13人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
「それってすげー悲しいよ。結局一瞬だけじゃん。愛って一瞬だけなのかよ」
「マコト、悲しまないで。あたしはここにいるよ。マコトもここにいるんだよ。例え一瞬でもマコトは求められてるんだよ?」
「愛と性は別物よ。恋と性も、愛と恋も…ただ、似ているからわからないだけ。一瞬しか感じれないものをマコトは繋げたいから悲しくなるんだね」
その後、俺は長い間詩織を抱きしめていた。詩織もなにも言わずに俺を優しく包み込んでくれていた。
離してしまうとこの気持ちが消えそうなのが怖かったのかもしれない。
俺は愛の繋がりを求めている。詩織に感じるのは愛だったんだ。
俺はここにいる。
そして証明してくれれる詩織がいる。
結局詩織に聞いたところで愛の繋がりはわからなかった。
愛と恋と性は別物。
だけど俺は繋がりを求めている。
だから、虚しくて切なくて恋も愛も性も混ぜたかった。
じゃあどうすればいいんだよ。
最初のコメントを投稿しよう!