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「ゲームの招待状・・か。」
そう、俺の元に届いたのはゲームの招待状だった。
またあのゲームに参加する。
そんなつもりは全くなかった。
けれども・・
「参加に関しては自由。
しかし、問題は差出人か・・。」
そう、問題はそこなのだ。
差出人の名前は朝比奈宏隆。
やはり生きているのだろうか?
「本人・・ですかね?」
「参加させるために名前だけ使われた可能性もあるが・・。」
生きているのか、死んでいるのか。
それすら分からない。
ただ、参加すればそれを知ることができるかもしれない。
そんな思いから、隆行さんに相談に来ていたのだ。
「・・俺はどうすればいいんでしょう?」
ゲームに参加したくはないが、あれからずっと知りたかったこと。
それを知るチャンスが巡ってきたのだ。
けれど、それは命を賭けるということ。
知ることができても、俺は死ぬかもしれない。
今のまま生きていく方がいいのかもしれない。
ただ、同じ思考を繰り返す。
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