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「あなたは、どこまで知っているのですか?」
暮崎さんが聞いた言葉、それはゲームに関してだろう。
確かに、さっきの言葉は引っかかる。
この人は知っているのだろうか?
でなければ、生を勝ち取るという表現を使うはずがない。
私たちの件は、ただの事故のようなものとして扱われているのだから。
「どこまで知っているか・・ね。」
この言葉に対して、隆行さんは考え始めた。
何を考えているのか、それは分からない。
しかし、その答えは意外な方向から返ってきた。
「私達は何も知らないわ。
ただ、あなた達より知っているわ。」
この問いに答えたのは、お茶を入れてきた藍さんだった。
問いの答えは、意味が分からなかった。
何も知らないのに、知っている?
矛盾している。
わけが分からない。
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