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そして、日曜日。
俺は待ち合わせをしていた場所に20分早く着いていた。
ただ、その人物はそこに先に来ていた。
「お待たせしてしまってすいません、隆行さん。」
「いや、私こそ早く着きすぎたようだ。
さて、どうする?
飲み物でも買ってくるか?」
「そう・・ですね。
すいません、少し待っててください。」
そして、俺は飲み物を買いに行った。
多分、少し長くなると思うから。
適当に飲み物を選んで、戻ってくる。
「・・さて、それで相談というのは?」
隆行さんは早速本題に入った。
だけど、すぐに本題に入るわけにはいかない。
今まで何度か会って、話して、そして感じたことを確認しなければいけない。
このことは、そう簡単に話すべきことではないから。
「隆行さん・・正直に答えてください。
隆行さんは・・ゲームについてご存知ですね?」
その問に一瞬、表情を強ばらせた。
しかし、すぐにいつも通りの表情で答えた。
「ゲームか・・そういうのはあまり詳しくないんだが・・。
あれだろう、最近はネットで遠くの人と」
「そういうのは要りません。
本当のことを話してください。」
俺の言葉に渋い顔をしながら、考えている。
隆行さんの瞳はこっちを見ている。
まるで、俺の考えを読もうとしているかのように。
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