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「最高・・・・ヤバい・・・熱い」
「あっ・・・はっ・・・はっ・・・うぅ・・・」
小さく息を吐きながら、うまく力を抜いて弟を迎え入れていく。男を受け入れるのが上手い・・・それが、理玖の心の片隅に引っかかる。
「だいぶオモチャで解れてるじゃない?気持ちよかった?俺のと一緒に入れる?」
「ヤダ・・・・こわれる・・・///」
そう挑発したはいいが、ここにローターなんか突っ込まれたら、自分の方が先にイッてしまう。
「まぁ、次の機会は覚悟しておいてよ」
自信など全くない、虚勢をはってみる。まったくなんてガキ臭いんだろう。
きっとこの人にも、浅はかな考えは見透かされているだろう。
最初はゆっくり、だんだん速度が増していくストロークに、恋人は嬌声を上げる。
必死に声をこらえようとしているが、こちらの動きに敏感に感じているのだろう。甘くて切ない声・・・堪えられなくなった時に漏れて出てしなう声のなんともかわいいこと。
「やべぇ・・・・チョーかわいい!」
「バカ・・・あっ・・・あぁぁ~い・・・くっ・・・///」
桂斗が欲望を吐き出した後も、そのまま少しの間動き続けて、彼の体内で果てた。
その後も、彼を3回絶頂に導いて、ぐったりして眠り込むまで情事は続いた。
彼が目覚めるまで、その熱っぽい身体をを胸に抱きながら眠る。SEXで飛んだ時しかこの人を抱くことはできない。
組長の兄に戻らないまでも、普段の二人きりの時だって、甘えてくれたり腕の中に収まってはくれない。無理やりでもしようものなら、音速の上段回し蹴りが飛んでくる。
『あー、し・あ・わ・せ』
モデルの”RIKU”はひとたび街に出れば、男でも女でも、あちらから寄って来る。ヤりたいと思えば、いまだって不自由はしないと思う。でも、この人はだけは自分の思い通りにはならない・・・なのに腕に抱いているという小さな事柄で幸せを感じてしまう。
『俺ってお安い男になったのか?いや、桂斗こそが、会長の言ってた”上玉”だからか?いや、違うだろ、もしかして俺ってM気質なのかも・・・・』
浅い眠りの中で、つらつらとくだらない考えを巡らせていると、腕の中でもぞっと恋人が動く。
『まだ待って、このまま寝ていて・・・・このまま』
「くっそ!離れろ!アホ!」
謂れのない罵詈雑言を浴びせられ、恋人にぐいっと胸を押され避けられた。
更に追い打ちをかけて鳩尾(みぞおち)にケリを入れられる。
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