暗殺教室

Halloween Party！ の時間

あかり｢ルールは簡単です！
　私はこの二枚のトランプを持っていますが、どちらかがジョーカーです！
　お客様はジョーカーを引かずにキングを引いてください！
　キングを引けばお客様の勝ち！
　ジョーカーを引けば大物寿司は食べられません！
　はい、頑張ってください！｣

　床に座り込んで二枚のトランプを持ち上げる茅野。
　無理矢理参加させられたけど…やるしかない。
　どちらかのカードがジョーカー。
　僕はキングのカードを引かなければならない。

　…難しいな、茅野はポーカーフェイスだから、読みにくいんだよね。
　う～ん…

渚｢これって僕から何か仕掛けてもいいの？｣
あかり｢勿論！　ただしスキンシップ以外ならなんでもOKです！｣

　そりゃ触れたら駄目でしょ。
　芸能人なんだから。
　…………。

渚｢…………｣

　ポーカーフェイスで幾つもの名前を使ってE組に来た茅野は、殺せんせーでも気付かなかった。
　触手を宿していた時も激しい頭痛にも絶えて、殺せんせーを暗殺しようとしていた強者。

あかり｢制限時間無いけど、なるべく早めにお願いします｣

　｢ガン見されると困るんだけど…｣と顔を赤くしながらボソッと呟く。
　ポーカーフェイスな茅野。
　キングを引けるかどうかなんて判らないけれど。
　差し出すトランプに手を添えて相手の表情を見つめる。

渚｢……｣
あかり｢……｣

　見られるのが恥ずかしくなったのか、彼女は赤面になりながらそっぽを向いた。