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莉桜から説明をもらってライトを照らして走っていく。
周りの菅谷君が描いて作った壁を、あまり見ずに走り続ける。
渚「…疲れてない?」
あかり「え? 何が?」
渚「だって…スタート地点からずっと走ってるから…
それに僕巻き付いてるし、重いはずなのに…」
何を聞くのかと思えばそんな事。
渚は蛇になってもお節介だね。
嫌いになれないよ。
あかり「大丈夫。
それに首に巻き付けるぐらいだし、重くないよ。
大蛇だったらギャクに私を乗せて移動してほしいけど」
渚「…逆の所大きく言ったね」
そりゃ大蛇と普通の蛇の長さと重さを比べたらねー。
むしろ大蛇を抱えられる人って、一人な訳が無い。
十人以上助けが必要なぐらい。
なんて話してると、前方に火の玉が見えて足を止めた。
それに吃驚した渚が小さな悲鳴を上げた。
渚「火の玉? あ、羽山君だ」
火の玉にゆっくり近付いてくと、触手で火の玉を操っていた羽山君が、つまらなさそーに立っていた。
羽山「お疲れ様です」
お疲れ様なのは羽山君の気がするけど。
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