動物の時間 おまけ10

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 莉桜から説明をもらってライトを照らして走っていく。  周りの菅谷君が描いて作った壁を、あまり見ずに走り続ける。 渚「…疲れてない?」 あかり「え? 何が?」 渚「だって…スタート地点からずっと走ってるから…  それに僕巻き付いてるし、重いはずなのに…」  何を聞くのかと思えばそんな事。  渚は蛇になってもお節介だね。  嫌いになれないよ。 あかり「大丈夫。  それに首に巻き付けるぐらいだし、重くないよ。  大蛇だったらギャクに私を乗せて移動してほしいけど」 渚「…逆の所大きく言ったね」  そりゃ大蛇と普通の蛇の長さと重さを比べたらねー。  むしろ大蛇を抱えられる人って、一人な訳が無い。  十人以上助けが必要なぐらい。  なんて話してると、前方に火の玉が見えて足を止めた。  それに吃驚した渚が小さな悲鳴を上げた。 渚「火の玉? あ、羽山君だ」  火の玉にゆっくり近付いてくと、触手で火の玉を操っていた羽山君が、つまらなさそーに立っていた。 羽山「お疲れ様です」  お疲れ様なのは羽山君の気がするけど。
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