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走り続けて数分後、二つ目の目的地にたどり着いた。
えーと、『蝋燭に火を灯せ』か。
傍にあるマッチを手に取り、一本だけ取って火をつける。
そしてそのマッチについた火を、蝋燭に付けた。
「うらめしや~!!」
茂みに隠れていた岡島君が白い顔をして出てきた。
彼に関しては怖いと言うよりも…
あかり「気持ち悪い」
岡島「お化けに向かってそんな事言う奴は、コチョコチョの刑だ!!」
両手を上げて私に飛び付こうとした時、渚が尾で岡島君の頭を一発叩いた。
小さな悲鳴をあげる岡島君は、渚に「それは反則な行為だぞ!」と叫んでいる。
でも渚は聞こえないフリをして、何度も何度も岡島君の頭部をビシバシ叩いていた。
あかり「渚、やりすぎだよ。
あと殺意消して、怖い」
岡島君のコチョコチョの刑よりも、渚から感じる殺意が怖い。
しかも姿が蛇だから、余計に恐怖を感じる。
シュー、と耳元で威嚇する細長い体を掴んで落ち着かせると、彼は素直に大人しくなった。
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