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今確かに女性の笑い声が…
でも渚には聞こえてないみたいだし、空耳だったのかな?
な、なんかここ…ちょっと霧がかかってるし…
本当に何か…得体のしれないものが居そうな……
課題の内容をすっかり忘れて、周囲の雰囲気に恐れていた時、耳に何かが噛み付いた。
あかり「で、出たああああああっ!!」
手で耳元に居た何かを払いどけようとしたけど、その物体は空を飛ぼうとした。
瞬時に動いたのは首に巻き付いてる渚だった。
口を開けてその物体を口の中に閉じ込めたのだ。
そんな彼の行動にも悲鳴を上げてしまう。
杉野「渚! すぐに吐き出せ!
それ、カルマ!!」
え? カルマ君?
ぺっ、と口の中に閉じ込めたカルマ君を優しく出す渚は、突然現れた杉野を睨んだ。
渚「…どういう事なの?」
杉野「話す! 話すからその殺意の目と殺気を消せ!!」
杉野の言葉に彼の怒りは止まらず、渚は私から離れると彼の頭部に噛み付いた。
軽く、噛み付いた。
杉野「ギャアアアア!!」
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