137人が本棚に入れています
本棚に追加
「あらあらいけませんよ、渚さん。
人を丸飲みしてしまうと、蛇の心に奪われますよ」
渚の首を片手で掴んで杉野から引き剥がしたのは……
あかり「カリナさん!」
カリナ「こんばんわ。
お二方の足止めをしていました」
渚「足止め?」
竹林「皆が肝試しをしてる間、元の薬の研究をしていたんだ。
……やっと完成したよ、解毒剤」
そっか、霧っぽかったのも、他の所よりも空気が冷たかったのも、全部解毒剤を作る為だったんだ。
渚「…だからってカルマが参加したのはどうしてなの?」
業「俺も足止めとして、手伝っただけ。
課題すっぽかして、あかりちゃんがテンパり始めたから、なんかもっと面白い事したくなって」
渚あか「……相変わらず悪魔ですなぁ」
中村「でも良かったじゃん、ゴール迄に間に合って」
竹林「そうだな。
渚、カルマ…これを今日中に飲めば、寝てる間に体を取り戻す事が出来る筈だ」
解毒剤を二本見せてくれたけど、渚もカルマ君も……
全員が言葉を失なった。
中村「…何その色…」
竹林「紫」
前原「紫ってそれ、毒なんじゃ…」
最初のコメントを投稿しよう!