動物の時間 おまけ10

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渚視点。  蛇の姿のお蔭で、人が通れない茂みの中をスラスラと通り抜けれる。  まだ皆の声がするけど、ここなら大丈夫。 業「…あーあ、本当に逃げて来ちゃったよ」 渚「死にたいの? 愛美置いて」 業「あ、それは駄目だわ」  僕だって嫌だよ。これがまだ独り身だったら飲んだかもしれないけど、今は皆も付いてるし、あかりも居るんだから。  一人にはさせないって、約束したから。 渚「でも戻れなくなると、余計に心配させちゃうよね…」 業「キスも抱き締める事も出来ないしね」 渚「そ、それもあるけど…」 業「ん? もしかしてディープなキスと、彼女の処女を奪えないのが不満?」 渚「違うよ!!」  ってか今はそんな事言う状況じゃない!  このまま薬を飲まなかったら…  そして一生蛇の姿のままだったら…  あかりは不安を抱えてしまう。  そうなったら、この体で彼女を慰める事も、抱きしめてあげる事も出来ない。  彼女の辛い顔は見たくない。  だけど……やっぱり毒はちょっと…… カリナ「飲めばいいじゃないですか」 業「そんな簡単に言う事じゃ………」 渚・業「カリナさん!?」
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