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渚視点。
蛇の姿のお蔭で、人が通れない茂みの中をスラスラと通り抜けれる。
まだ皆の声がするけど、ここなら大丈夫。
業「…あーあ、本当に逃げて来ちゃったよ」
渚「死にたいの? 愛美置いて」
業「あ、それは駄目だわ」
僕だって嫌だよ。これがまだ独り身だったら飲んだかもしれないけど、今は皆も付いてるし、あかりも居るんだから。
一人にはさせないって、約束したから。
渚「でも戻れなくなると、余計に心配させちゃうよね…」
業「キスも抱き締める事も出来ないしね」
渚「そ、それもあるけど…」
業「ん? もしかしてディープなキスと、彼女の処女を奪えないのが不満?」
渚「違うよ!!」
ってか今はそんな事言う状況じゃない!
このまま薬を飲まなかったら…
そして一生蛇の姿のままだったら…
あかりは不安を抱えてしまう。
そうなったら、この体で彼女を慰める事も、抱きしめてあげる事も出来ない。
彼女の辛い顔は見たくない。
だけど……やっぱり毒はちょっと……
カリナ「飲めばいいじゃないですか」
業「そんな簡単に言う事じゃ………」
渚・業「カリナさん!?」
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