動物の時間 おまけ10

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 酸って毒よりも危ないものじゃない?  かけて大丈夫? 溶けない? 愛美「どちらがいいか選んでください」 業「普通で考えたら毒でしょ。  飲む方のね」 渚「うん」 あかり「じゃあはい、飲んで」  僕を床に着かせて、解毒剤のフタを開けて近付けた。  鼻の中に入り込む香りに「うっ…」と声が出てしまう。  凄い苦い香りがする。 業「俺ら手が無いから、飲ませて」 愛美「判りました」 カリナ「あ、チューブ型の器ありますよ? 使われます?」  なんでそんな物持ってるの?  まあいいか、と思い僕は頷いた。  あかりがチューブを受け取って僕の口の中に押し込むと、解毒剤をゆっくりと吸収した。  透明の色が紫色に染まっていき、それはゆっくりゆっくり僕の口の中へと向かっていく。  遅すぎて早くしてほしかったけど、直接飲み込めないから、仕方がない。  カルマも愛美に飲まされてると、苦い味が口内に回ってきた。  蛇だから口は閉じれない。  だから飲み続けた。  苦すぎて止めたい気持ちがあったけど、全部飲まないといけないみたいで…  僕もカルマも我慢した。
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