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酸って毒よりも危ないものじゃない?
かけて大丈夫? 溶けない?
愛美「どちらがいいか選んでください」
業「普通で考えたら毒でしょ。
飲む方のね」
渚「うん」
あかり「じゃあはい、飲んで」
僕を床に着かせて、解毒剤のフタを開けて近付けた。
鼻の中に入り込む香りに「うっ…」と声が出てしまう。
凄い苦い香りがする。
業「俺ら手が無いから、飲ませて」
愛美「判りました」
カリナ「あ、チューブ型の器ありますよ? 使われます?」
なんでそんな物持ってるの?
まあいいか、と思い僕は頷いた。
あかりがチューブを受け取って僕の口の中に押し込むと、解毒剤をゆっくりと吸収した。
透明の色が紫色に染まっていき、それはゆっくりゆっくり僕の口の中へと向かっていく。
遅すぎて早くしてほしかったけど、直接飲み込めないから、仕方がない。
カルマも愛美に飲まされてると、苦い味が口内に回ってきた。
蛇だから口は閉じれない。
だから飲み続けた。
苦すぎて止めたい気持ちがあったけど、全部飲まないといけないみたいで…
僕もカルマも我慢した。
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