第1章

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早速注文が一件入った。 添付してある顔写真を一目見て、その美しさに僕は息をのみこんだ。 大きな瞳は漆のように美しく、小ぶりの鼻はシュッとしていて、優しくほほえむ唇はぷるんとしてみずみずしい。緑の髪はお団子頭になっている。 こんなにも花顔な女子が胡散臭い宇宙人男子と付き合いたいなんて、なんてアブノーマルなんだろう。ぞくぞくしてきた。 いや待てよ、ネットの顔写真なんて信用しちゃいけない。そう懐疑の念を抱きつつも住所を確認してみると、僕の家の近辺だ。チャットアプリのIDも記されてある。 僕はにわかに色めきだって、浅い深呼吸を繰り返しながら、ぎこちなく震える指をスマホに滑らせて、彼女とのデートの約束を取り付けた。
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