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大きく「2」と書かれた扉を開くと、待ち構えていたのは笑顔のスタッフ……ではなく、沈んだ顔の冴えないおじさん。 これって、まさか? もしかして? いやいや、相手だって人間だもの。 お客さんのために一喜一憂する、親切な人ばかりじゃない。 笑みの代わりに、笑えない現実が顔に貼りついて取れないことだってある。 「お掛けください」 入口から動かないわたしを見かねたのか、白衣のおじさんは丸椅子を勧めた。
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