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8月4日
2200 高松鎮守府
提督室
『ウウウゥゥゥゥゥウ・・・空襲警報発令・空襲警報発令』
突如、空襲警報が鳴った。
『総員対空戦闘配備。総員対空戦闘配備。これは演習ではない…繰り返すこれは・・』
館内マイクからは警報音が鳴り続ける。
「提督!何事ですか!?」
「提督さん大丈夫!?」
榛名、翔鶴、瑞鶴が提督室に詰め寄ってきた。
そのころ翔太は電話で四国防空司令部と連絡を取っていた。
「はい、はい。わかりました。高松鎮守府は対空戦闘に入ります。はい、では・・・」
「提督・・・・・」
翔鶴が心配そうに翔太に聞くと・・・
「通達するね。本日2144。四国防空司令部が徳島県室戸岬南東440キロに深海棲艦爆撃編隊を確認した。編成はB-29、B-36。護衛にスピットファイア。編隊は4つに分かれ1つがこの高松に向かっている。こちらは高松にある海軍第16航空団からF-22、su-30が防空任務のため出撃。第3高射旅団は現在坂出、高松に展開中だ。」
「自衛隊は?」
瑞鶴が聞くと
「自衛隊は間に合わない。どうやら大阪、京都も爆撃を受けているらしく、首都防衛で手一杯らしくこちらへの増援はだせないとのことだった。」
「役に立たないわね・・・」
「まぁまぁ。こちらとしても翔鶴、瑞鶴の艦載機隊をだして防空にあたるよ。
榛名は三式弾に砲弾換装後高松港沖で待機。翔鶴、瑞鶴は艦載機隊発進後、榛名とともに対空戦闘に専念。」
「「「了解!」」」
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8月4日 日本海軍高松航空基地
第16航空団第二戦闘群司令部室
2150
「何!?それは本当か!?」
高松航空基地司令の高峰 悟は驚いていた。
ここ数か月は大阪、京都、東京への爆撃が主流だったのになぜ?
そんなことではない。今すぐスクランブルを上げなければ。
「敵の規模は?」
副官の浜田 和也は報告書類を読み上げた。
「は!B-29、B-36を中心とした旅団規模の編隊が4つほど。一つは高松市に向かっている模様です。なお、自衛隊は首都防衛のため増援は出せないと・・」
「よし!ワイバーン隊、シャドー隊を上げて防衛にあたらせろ。」
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