episode ex ボルグファイル

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2003・12・3 日本・ロシア共同深海棲艦研究班 主任: ボルグ・ケーシ ついに深海棲艦を捕獲することに成功した。 今まで捕獲ができなかったのは破壊できなかったこともあるが、それ以前にどうやって指令を船体に出しているのかわからなかったからだ。 今回、捕獲したのは日本の海上自衛隊が駿河湾に迷い込んでいた深海棲艦駆逐艦とのことだった。 船体は旧アメリカ海軍フレッチャー級であったが、司令を出していたのは体長1メートル40センチの魚みたいな物体であった。 私この、司令塔である物体をメンタルモデルと名付けることにした。これはこの物体が人間の感覚と思考をトレース・その結果として人間的な思考や感覚知ろうとしたからである。つまりこの物体には意思があるではと。 戦闘力は単体で陸戦部隊一個中隊を軽く撃破出来る程強大であり、単体でも凄まじい戦力を有する。 加えて超長距離通信や広域ジャミングを可能とし、人類のセキュリティーなど歯牙にもかけず電子ネットワークに侵入する等情報収集能力にも長けている。 更に個々が獲得した戦術理論や情報を共有する為の掲示板の様なモノ(共同戦術ネットワーク)が存在しているらしい。 2003・12・3 時点で分かっていることはここまでだ。 深海棲艦の全容がわかりつつある。
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