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2350 小豆島池田湾
榛名 艦上
榛名よりもル級のほうが早く到着していたらしく、無人防衛要塞の島が砲撃されていた。
「敵、戦艦ミユ。方位112、距離1200」
敵のル級は船体から旧イギリス海軍フッド型 巡洋戦艦に似ている。武装は42口径15inch連装砲4基、45口径4inch連装高角砲7基、40口径2pdrポンポン砲3基、21inch魚雷発射管4門、7inch対空ロケット20連装砲5基が確認できる。
榛名が敵の発見を伝えると
「よし!右舷、砲雷撃戦用意!舵そのまま」
榛名は右に全砲門をむけると
「榛名、まだ撃たないで!」
「えっ・・・・でも提督!」
「もっと引き付ける」
ル級は池田湾内に誘われるように入ってきた。ル級と榛名の現在位置上、同航戦であるが、ル級のほうが速度が速い。ル級は砲をこちらに向け今に撃ってきそうだ。その時であった。
「っ!」
「敵艦発砲!」
「いくつ?」
「4発です!」
ドーンドーンと榛名の付近に弾着した。試射であるため、あたるわけはないのだが、次は当ててくると感じだ翔太は・・
「榛名!1,2番主砲斉射、目標ル級艦尾!」
「了解!1,2番斉射始め!」
ドドーンと主砲がうなりをあげて砲弾を打ち出す。主砲は打ち出した後、蒸気を上げている。
「だんちゃーーーーーく・・・・・・・今!」
見事にル級艦尾に命中し敵の移動を奪うことに成功したが…
「っ!雷跡きます!」
「何!?」
ドトーン!
大きな爆発音を立てて、榛名は艦尾に被弾した。
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