episode2 着任~そこには~

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「お呼びですか?提督。」 「これ持って行って」 大皿に盛りに持った天ぷらを榛名が受け取り持っていく。 「さて・・・食べようか!」 「はーーーい」 ____________________ _____________ 2004年 8月4日 1830 高松鎮守府 提督室 四角い机を翔鶴、瑞鶴、榛名と囲みながら夕食をたべているが、 何年ぶりだろう。だれかと食べるのは・・・・・ 「提督さんどうしたの?」 「いや、大丈夫だよ。懐かしい思い出を・・・ね」 榛名たちは疑問を抱きながらたべていると・・・ 「ニュースの時間です。昨日、正午、大連の中国海軍残存戦力が深海棲艦により壊滅した模様です。中国軍報道官はそれは嘘の情報だと見解を示しています」 このテレビをみた翔太は・・・ 「なんとしても紀伊水道は守らないとな…」 紀伊水道 瀬戸内海の出口の一つ。 関西国際空港や西日本の要所、大阪へとつながる 海上護衛されたタンカーや貨物船はかならず瀬戸内海へ入るときこの水路を使う。 以前南シナ海を深海棲艦によって制圧されたときに 紀伊水道へ深海棲艦の別動隊が迫っていた。 この時は呉、佐世保、宿毛の鎮守府と協力し、紀伊日ノ御埼灯台沖で食い止めることができた。 だが深海棲艦はあの時より増強している 果たして呉、佐世保、宿毛と協力して防衛できるか・・・・・ 箸が止まる翔太であったが・・・・ 「提督。榛名たちが絶対に守って見せますから」 榛名が笑顔で提督を見る。 「ありがとう・・・榛名。」
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