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そして日は落ち、夜
提督「がらさんや、仕事はまだ終わらんかね」
足柄「今終わったわ、私の分はね。後はこの書類に提督のサインをしてくれればいいだけよ」
そう言って足柄は提督の机に高さ30㎝程の書類を置いた
提督「わろた。しかし…提督は既にその書類にサインを終えている!!」
足柄「何ですって!?………って半分書いてないじゃない!!」
提督「途中でインク切れちゃった。悪い悪い」
足柄「じゃあもう印でいいわ、早く終わらせてご飯いきましょうよ」
この鎮守府では、秘書艦は夕飯を提督摂るという暗黙のルールがある
提督「この提督…これまでで一度も[印]の文字から判子をずらしたことがない…!!」
足柄「……1人で盛り上がってるところ悪いけど早くしてくれる?」
提督「いいや、限界だ!!押すね!!」タタタン!!
全ての書類が完成した
足柄「まったく……どうして貴方は直ぐ色んな物に影響されるの……」
呆れたように頭を抑えながら足柄が問う
提督「それは言わない約束だろ?」
足柄「そんな約束はしてない!!」
パンッ!!
足柄「何っ!?敵襲!?」
突然そとから乾いた音が響き、足柄は窓際に素早く移動する
提督「お?ありゃ花火じゃねえか、第六のやつら俺が隠してたの見つけやがったな?」
足柄「花…火…?」
窓から外の様子を見る提督に足柄が首をかしげた
提督「……そうだ、明日少し行ったとこで花火大会があったはずだ、ちょいと観に行こうぜ」
足柄「え?なんで私?」
提督の誘いに疑問を返す足柄、提督は辺りを見渡し再び足柄の方を向いた
提督「今この場にお前しかいないじゃないか、俺忘れっぽいから思ったことは直ぐ誰かに話さないと頭から抜けてしまうんだよ」
そう言いながら部屋の外へ出ていく提督、足柄が困惑し立ち竦んでいると廊下から「早く来ないと赤城に飯食われるぞー」と声が聞こえ慌てて提督を追った
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