足柄さんと花火(後編)

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今回のオチ ?1「さっきの人ヤバかったな」 ?2「あの目はマジな奴だわ」 ?3「でも何もねぇってのはつまらなくねぇか?」 ?4「お前はもう少し利口になれ」 ?3「どういう意味だそれ」 ?4「そのままの意味だ…ん?」 ナンパに失敗した四人組は人気のない道をとぼとぼと歩いていた そして1人が自分達の前方、街灯の下に人影があるのに気づいた ?4「あの人…というかあの娘、あんなとこで一体何やってんだ?」 ?3「女か!?声かけようぜ」 ?2「お前ブレねぇな」 1人の男が、腕を組みながら街灯に背中を預けるようにもたれ掛かっている娘に声を掛けた その娘は瞑っていた目を開き男達を見据えた 男達は一瞬ドキリとし、娘は男達に微笑んだ その娘は首に長いスカーフを巻き、頭の両サイドに小さくツインテールを結んだ娘だった ~翌朝~ 重巡寮妙高型部屋の中に新聞を読む足柄の姿があった 足柄(『昨晩、花火大会会場の近辺にて四人組の男が倒れているところを付近の住民が発見した。その被害者の四人組の男にはそれぞれ外傷もなく、搬送先の病院で意識を取り戻したという。』へぇ) 足柄(まだ続きが『意識を取り戻した被害者は、口を揃えて「忍者が…」「人間の動きじゃない……」等と発言しており、憲兵は何らかの事件に巻き込まれたのではないかと調査を進めている』これってまさか……) 足柄は新聞に落としていた目線を天井に向けた 足柄「ふふっ…ありがとね、ーー」
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