かつて孤高と呼ばれた提督

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窓際のベッドで上体を起こし、窓から青く澄みわたった空を眺める男が1人居た 男「………」 コンコン 突然部屋の外からノック音が聴こえた 男が扉の方を見るのと同時に決して若いとは言えないがそれなりに貫禄のある男が入ってきた 男「……大本営の元帥さんが何の用で?」 元帥「はは、相変わらず死んだ魚の目をしているな君は」 部屋の電気を点け、ベッドの脇にある椅子に腰かける、元帥と呼ばれた男 元帥「うむ……あれから、どれ程経つかな」 男「7ヶ月と14日だ」 元帥「そうか…まだ戻ることはできないか?」 男「戻るもなにも、俺はもうあの椅子には座んねぇぞ」 そして男は再び空を仰いだ 元帥「………かつて孤高の提督と呼ばれた君もk」 ガッ 男「二度と俺のことをその名で呼ぶな!!」 元帥の言葉を遮り、男は胸ぐらを掴み怒鳴り散らす 元帥「…悪かった、しかし君もこの軍に身を置いている以上いつまでもこのままと言うわけにはいかないのだよ」 男「……それなんだよ」 男は元帥から手を離し、問い掛ける 男「なんで俺は、半年以上も何もしないでいて退役させられないんだ?」 元帥「なんだ、君は自分の祖父のことを知らないのか?」 男「は?じいちゃんがどうしたってんだよ」 元帥「君の祖父は……」
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