かつて孤高と呼ばれた提督

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男「な……嘘だろ……」 元帥「本当だ、私は昔君のお祖父さんと共に戦ったことがある。その時」 男「ちょっと待ってくれ!!……その話が本当なら」 元帥「そうだ、君の体にもその遺伝子があるかもしれない。君のお祖父さんがそうであったように、光の巨人の遺伝子が」 男「なるほどな……ははは…そう言うことかよ」 男は脱力して壁にもたれた 男「軍はその光の巨人とやらの力を自分達の支配下に置きたいわけだ」 元帥「その通りだが少し違う、君のお祖父さんの遺言でね。もし息子や孫が軍に身をおくことになったら最後まで面倒見てくれと言われてな」 男「そういや親父は軍人にはならなかったんだったな」 元帥「ふむ、それで君には少しばかり特別な待遇をしていたわけだ」 男「じいちゃん……」 元帥「前置きはこのくらいでいいかな?」 そう言うと元帥の表情は真剣なものへと変わる 男「つまり、あんたは俺に仕事を持ってきたってことだろ?」 元帥「君にはある鎮守府の提督として着任してほしい」 男「だと思ったぜ、断る。俺はもう手元に艦娘は置かないと決めた……あんな思い…もう2度と御免なんだよ」 男は元帥に背を向け再び横になる 元帥「むぅ……その鎮守府はかつて君のお祖父さんが司令官を勤めた鎮守府だ」 男「何!?」 ガバッ!!と音を発てて男は上体を起こした 寝たり起きたり忙しい男だ 元帥「君のお祖父さんがその鎮守府を去ってから何人か提督が着任したが誰も勤めあげることが出来なんだ」 男「どういうことだ」 元帥「強すぎるんだよ、彼女たちは」 男「なんだ、艦娘が強けりゃ育てる人間は必要ねぇってのか?」 元帥「あー、いやそうではなくて艦娘たちは自分達の認めた人でなければここを任すことは出来ないと強く主張してな」 男「強すぎるってそう言うことか……」 元帥「だからこの鎮守府を…」
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