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その奇妙な店は、大通りにあった。
「隠れ家的な家庭料理の店」
という文字がデカデカと達筆で書かれていた。
多分隠れてない。
入り口は店舗兼マンション共有のようで、ちょっと古い雑居ビルのように薄暗い。
階段を上った三階にあるのが、この店だった。
開けると、カレーの匂いがした。
「いらっしゃいませ」
カウンターの下から声がする。
「すみません、私人見知りで、こんな格好ですみません」
マスクにサングラス。
隠れ家って、
店主が隠れてるのか!
世間から
「メニューは、ライスカレーとカレーうどんです」
「どちらもください」
「え!?」
驚いてる店主を尻目に、俺は店を観察する。
実況配信したかったけど、ここは無理だ。こんな店ウケねえ。
キャラがたっているといえばそうなんだが
実はめっちゃくちゃ可愛いとかミラクル起きねえかな
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