0.誰も知らないふたりの恋…

1/1
前へ
/160ページ
次へ

0.誰も知らないふたりの恋…

雪がとけた さいごの冬 休憩室であなたとバッタリ。 私の心は、やっぱり自然に飛び出て あなただけを見つめてる。 髪の毛ボサボサのあなたも、 少し恥ずかしそうに、私を見つめてる。 油断してたあなたもカッコいいと 言っちゃいそうだから、私は息を止めた。 あなたの前だけ、私マスクを顎まで下げる。 だって、あなたのために、 いつもメイク頑張ってるんだもん。 結ばれないからこそ、 目一杯の私を覚えてて欲しいの。 他の人は、誰も知らない。 ふたりの恋―――…
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加