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それからは、分かり易すぎるくらいにリョウを目で追っている自分がいた。
本人には一切気付かれないのに、気付かれたくない奴にはバレバレなわけで。
ちょいちょい須賀と西野に、主に西野にからかわれるようになった。
普段はこいつらの察しの良いところが一緒にいて楽だと思うが、こうなってくると話は別だ。
まあ、そこまでしつこく絡んでくる奴らでもないので、からかわれるのもほんの少しで。
慣れればそれほど気にならなくなり、
ただただリョウのことだけがバカみたいに気になる日々が続いた。
そんな俺の片思いは季節が巡ってもしつこく継続し、気付いたら春になっていた。
俺たちも入社2年目となり、周りに甘えてばかりいられなくなるなと思っていた矢先に、
最悪の出来事が起きたのだ。
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