人生の転機

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平瀬は本名は「平瀬遼(はるか)」だが、周りからはずっと「リョウ」と呼ばれていたと本人が言うので、俺たちもそう呼ぶことになった。 見た目も中身もクールな奴で、一緒にいて楽だと思った。 失礼な話かもしれないが、正直男友達といる感覚に似ている気がした。 それが、リョウに対しての第一印象。 西野は西野で可愛らしい見た目とは裏腹に、中身はリョウ以上にクール。 というか、クールを通り越して腹黒い。かつ、やたら察しの良い女。 とにかく、敵に回したくねータイプ。そんな印象。 こいつらと飲んでくだらない掛け合いをすることが俺の中で楽しみの一つになり始めた頃。 ある一瞬の出来事をきっかけに、その中の1人に対する印象がガラッと変わり、そいつのことをバカみたいに意識するようになる。
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