僕の幸せ

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はーっと息を吐くと、白い煙が上がる。 朝方や夜が冷えるようになってきて、自然と歩みが早まる。 彼女が買ってくれたマフラーのおかげで、体も心も温かい。けど…… 「買い換え時期かなあ……」 気をつけて洗濯してはいたものの、毎日使う分、回数が多いから傷みが早い。 少ししょんぼりして家へと入る。 「ただいまー」 「おかえりなさい」 家の中が温かい。 手が放せないみたいで、彼女は玄関まで来てくれてはないけど、返事が聞こえてくる。
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