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「誰がだ。お前を見てると心配するんだよ?」
「悪かったな!!つーか、お前、父親か!?」
「どんなだよ!!いい加減、さ?入ろうぜ?」
と、清田原は、言い、俺を教室に連行した。
「おはよー♪清水♪転校生が………」
「コイツから聞いた。」
と、俺は、清田原を指差しながら言った。
充、言うなよ!と、女子に言われるっていうのもなにかと乙なものかと………。
「そういえば、お前さ?『運命の赤い糸』ってアプリ知ってる?なんか、高校入学の褒美で母さんがさ?入れてたんだけどさ。」
「アレ、今、中高生に人気なんだぜ?俺だって持ってるぜ?」
「マジで!?そんなん知ってる母さん怖ぇ。」
と、俺は、言いながら、席に座った。
「また、校庭を見るのかよ?」
「良いんじゃね?」
と、俺は、校庭を見ながら言った。
その後、担任の廿里鬼子は、転校生を連れて来た。
「さぁーて。」
と、担任は、黒板に転校生の名前を書いた。
御堂瑠花と。
「獅威差亜町立高校から来ました。御堂瑠花です。」
「君の席は、あの黄昏バカの隣ね。」
黄昏バカって俺の事ねと俺は、校庭を見ながら適当にSHRを受けていた。
みどう!?るか!?でも雰囲気で分かるでしょ。
と、俺が思っていると、瑠花が隣に座った。
「これから………よろしく………。」
と、瑠花は、俺を見て言った。
この雰囲気………何処かで………と俺は、思っていると瑠花がこの雰囲気………もしかして奏多? と、言った。
「えっ!?」
と、俺は言い、振り返ると、
「やっぱり奏多だぁ!!覚えてない?12年前、幼稚園でお別れする前に………。」
「覚えて………えっ!?あっ!?えっ!?ちょっ!?あの瑠花!?変わってるから分からんよ!!」
「そっか………そうだよね。あれから12年も経ってるし………。」
「冗談だよ?まっ、名前聞いた時に思い出したよ。最愛の人ってことをね。」
「奏多~~♪」
と、瑠花は、言い、席を立ち、俺に涙目で抱きついてきた。
「瑠花!!急に抱きつくなって!む………胸が俺の顔を襲ってる!」
「好きなの!!!大好きなの!!」
「そこ。イチャつかない!清水。彼女に教科書見せてあげなさいよ?」
と、担任は、呆れながら言った。
「ふぇ~い。瑠花。胸………大きくなった?窒息死するくらい。」
「きゃっ!?奏多!!何て事、言うの!?」
と、瑠花は、言い、顔を紅潮させながら俺から離れた。
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