1日の終わりに

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眠る時だけが私に与えられた唯一の安らぎだ。 早朝から夜遅くまで馬車馬の如く働き、それでいて生活は苦しいまま。 何が楽しくて生きているんだ私は? こんな人生いらないと何度本気で考えた事だろう。 まさに働けど働けどの世界だ。 まあ、所詮は自己責任。 努力なくして成功は有り得ない。 だとすれば、過去に大した努力をしなかった私にはもう何の権利も与えられないのか? 否、幸せになる権利は誰にでもあるはず。 幸せになるのに努力が必要なら、今のこの惨めな生活に耐えている事が幸せになるための努力の1つだと考えよう。 明日は今日と違う何かをやってみよう。 きっかけは自分で作ってみよう。 明日は何かが変わると.... 毎晩私は甘い夢を見て現実から逃げている。 夜中が好きなのは誰からも連絡が来ない時間帯だから。 眠ってしまえば、その間だけは穏やかな気持ちでいられるから。 そして手に入れる僅かな気力で明日を乗り越える。 そう、明日を生きるために私は今夜も眠りにつく。 おやすみ、私の心。  
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